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平和堂マイ・デイリー・ライフ

2021/03/30

自らも「家庭医」として診療をされている、医師の徳田 嘉仁(とくだ・よしひと)さんに、

「家庭医」について電話でお話を聞きました😁☎

今までの多くの医師は「内科」「外科」「小児科」「皮膚科」といった

それぞれの専門分野別に開業したり診療したりしていました。
そのため住民の皆さんが何か体調で困ったことがあれば、

自分で自分の症状を考え、自分で何科の診療所に受診するかを決めたり、

「よく分からないからとりあえず大きな病院に行こう」という形で

医療機関に受診されていたかと思います🤔💬


一方、徳田さんが専門とする「家庭医」というのは、

患者さんの性別や年齢、症状の出ている体の部位などに捉われず、

一人の医師が総合的に全部を診療する、という訓練を受け育っているため、

どのような悩みでも「まずは家庭医のところに来てください!」と言えるそうです🏥

少しややこしいのですが、総合的に診るということから、

呼び名は家庭医といったり、総合診療医と言ったりします。
もともと医師の専門は18の分野に分かれていたんですが、

新たに「総合診療医」が加わったことで「19番目の専門医」とも言われています。

徳田さんは医者になって4月から9年目になりますが、

家庭医としての訓練を滋賀県弓削メディカルクリニックという施設でうけながら、

医師4年目から家庭医として診療をされています👏

海外では家庭医の存在がメジャーになっていて、

イギリスなどの国ではすでに家庭医医師全体の30-40%を占めるようになっています。

日本では患者が自分で何科の医者に行くかを選ぶ、という

「フリーアクセス」というシステムで医療体制ができていますが、

例えばイギリスでは、どんな症状でも、

まず最初にこの家庭医にかかる、という「かかりつけ登録制」の仕組みになっています。

ドイツ、アメリカなどでも「家庭医」と「専門医」の分業ができており、

このことで、医者にかかるハードルを下げ、

一人の患者が複数の専門医にかかることから起こる分断を防ぐ、という役割を果たしています。

徳田さん自身が医者になったとき、患者さんから相談されて

「知らない」とか「専門じゃないからわからない」と言いたくない、という事を

感じることが何度もあって、すべての分野を総合的に診療することができる

「家庭医」に魅力を感じたそうです🌟

自分も家庭医を決めて診察を受けたい!と考えた方は、

ここから各地域にいる家庭医の専門医が検索できるようになっています。
ただ、この専門医は日本ではまだ始まったばかりで、

新しく医師になる全医師数のうち2%ぐらいしかいません。

徳田さんたちはこれを30〜40%にまで引き上げたい、と思いながら活動しています。

そうすることで、各地域それぞれに専門医がいて、

皆さんが安心して生活を大事にしながら医療をうけることができる社会になる、

と考えているそうです🍀

また、家庭医についてもっと詳しくしりたい!という方は、

家庭医について紹介する動画
「総合診療医って何ですか?」を紹介します🎶

https://www.youtube.com/watch?v=RCT9RWGfEQ0

今日のお話を参考に、ご自身やご家庭の医療、健康管理について、見つめ直してみてください😌

また、徳田さんの思い描く「夢の病院」の構想が、

4月2日〜18日まで、(平和堂さんの店舗である)彦根市のビバシティのホールに、

貼り出されるそうです。ぜひ、足を運んでみてください!