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平和堂マイ・デイリー・ライフ

2022/10/25

今日は、介護の現場で活躍しつつ、課題解決のため大学院で学んでいるという方から、
介護サービスの目的や、今、地域で抱えている課題などについて、お聞きしました😊
社会福祉法人まんてんが運営する長浜市の「ケアプランセンターまんてん」
ケアマネージャーを務める松井 毅さんにお話を伺いました📞

まず最初に、ケアマネージャーという仕事について、教えていただきました!
ケアマネージャーというのは、「介護保険法」という法律で定められた仕事で、

介護認定を受けた要介護者と、介護支援者の相談に応じて、

その希望をお聞きし、適切なサービスを受けられるように

地域の各関係機関と調整し、ケアプランをつくる、という仕事をしていらっしゃいます👐

もし自分や家族が介護サービスを受けたい!と考えられた場合には、

まず、お住いの自治体の「地域包括支援センター」に相談するのが第一歩になります。
そこで、どんな介護サービスを受けたいのか、という希望を聞いた担当者が
お住いの地域で利用できる施設事業所のケアマネージャーに依頼があってはじめて、

私たち、事業所のケアマネジャーが、ご相談を受けて
ケアプランを立てる、という流れになっているそうです👀

松井さんは長浜市でケアマネージャーをされています。

長浜市でも市の中心部から離れた中山間地域で、高齢化率が高いことに加えて、
高齢者だけの世帯や、高齢者の一人暮らしが多い、という状況があるそうです。

さらに、介護サービスの抱える課題について、大学院で研究されているそうですが、

介護サービスを利用していても、なかなか状態が改善しない利用者には、

中山間地域に特有の事情が関係していることがわかってきたそうです🤔

市の中心部から離れ、過疎化や高齢化が進んでいる地域は、

バスの本数が少ないなど、交通手段が限られるため
具合が悪くても、なかなか病院で診察を受けられないこと、
また、車でないと買い物にいけないため、どうしても家にいる時間が長くなり、

閉じこもりがちになる、食生活についても、偏った食事になり、栄養状態が良くない、

ということもあるそうです💦

また、介護を担う家族といっても、やることは自分の親の介護だけではありませんよね。
仕事があり、子育てをしている、そこに、親の介護が降りかかってきます。

例えば、結婚していれば自分の親だけでなく、

義理の親の介護までしなければならない場合もあります。
そうすると、家族ひとりが子育て、自分の親の介護、義理の親の介護など
複数の人のケアを背負いこんでしまう状況、これを「多重ケア」といいます。
そこから、新たな課題が複合的に生まれてくることになります😔

松井さんは、研究に取り組む中で

社会のセーフティネットが不十分で、今ある介護サービスだけでは
高齢者や介護する家族を支えきれない、ということを考えていらっしゃいます。
自分の研究が、解決していく手段を一緒に考えるために、

役立つものになればと思っているそうです👌

社会全体で高齢者と介護者を支えていくためには、

ベテランの社員が介護離職してしまうと、その社員の家族も大変ですが
会社にとっても大きな損失になります。
ぜひ、介護休業制度の充実、会社内の窓口の設置などで、

支援ができるよう、取り組んでいきましょう🙆

松井さんの勤める「ケアプランセンターまんてん」を運営する

「社会福祉法人まんてん」のHPはこちらをチェックしてください✅

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