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平和堂マイ・デイリー・ライフ

2023/06/06

真ん中に琵琶湖、そして周囲を山々に囲まれた滋賀県は、

本当に自然豊かな場所がたくさんありますよね🌳

そんなところに、癒しを求めてたくさんの人が訪れていますが、

緑豊かで、さまざまな生き物が生息している、この環境の中にも、
絶滅の危機にさらされている生き物がいます。

そんな絶滅危惧種の一つ、イヌワシが子育てする様子ライブ配信する取り組みが、
今、米原市で行われています。
今日は、このライブ配信に取り組んでいる、米原市在住の動物写真家
須藤 一成さんにお電話をおつなぎして、お話をお伺いしました😊

「株式会社イーグレット・オフィス」に所属していらっしゃる須藤さんですが、

会社名の「イーグレット」「若ワシ」という意味です。
豊かな自然のバロメーターといわれる、イヌワシやクマタカといった
大型の猛禽類との共存をテーマに、野生動物の調査研究、写真や映像の撮影
これまでの経験を活かした講演観察会などの事業に取り組んでいらっしゃいます🐦

動物写真家としてイヌワシを追いかけ、米原に何度も通ううちに、

イヌワシの生息地である伊吹山の麓に引っ越してきて、

これがライフワークになったそうです📸

イヌワシを追いかけ続け、もう40年近くになるそうです!

イヌワシは一年中、同じエリアで生活している鳥で、
およそ10キロメートル四方を飛び回り、

野うさぎや子鹿など生きた小動物を餌にしています🐇
体長80センチから90センチの大きな鳥で、
翼を広げると、はしからはしまで2メートル近くもあります😲


国の天然記念物で、環境省の絶滅危惧種に指定されており、
全国には500羽から600羽が生息しているとみられます。
そのうち、滋賀県内では4組のつがいが生息しています。
須藤さんが観察を始めた1990年代には、11組のつがいがいたのですが、
この30年で半分以下に減ってしまったそうです…。

イヌワシが絶滅の危機に瀕しているという現状に、

関心を持ってもらいたい、そして、

この自然を守るにはどうしたらいいか、考えるきっかけにしてもらいたいと思ったそうですが、

イヌワシは大変警戒心が強く、子育て中の巣に人が近づくと、

子育てを放棄してしまうため、注意深く近づかないと、観察することができません💦
そこで、子育てを邪魔することなく観察できるようにするため、
無人のリモートカメラを設置し、人の直接的な影響を排除した上で、
イヌワシの子育てが観察できる環境を整えたそうです👀

現在、伊吹山では特定の種類の動物ばかり(鹿)が増えている状態で、

生物多様性が失われ、バランスが保たれていない状況になってきています😣
イヌワシ「環境の指標種」といわれていて、

イヌワシが生きられる自然環境にはいろんな種類の動物がいる、とされています
そのバランスを、これ以上崩さない様にして、
イヌワシが繁殖し続けられる自然環境を守っていく必要性がある、ということを
イヌワシの子育てを通して、ぜひ知ってください!