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平和堂マイ・デイリー・ライフ

2023/10/31

今朝は「ビワコダス 琵琶湖地域環境教育研究会」

松井さんにお電話でお話を聞きました😊📞

松井さんは、中学校の理科、高校の物理などの教師を経験して、

現在は定年退職して琵琶湖地域環境教育研究会に所属しながら
レイカディア大学の「びわこ環境学科」の講師もしていらっしゃいます。
滋賀で何かできることはないかと思っていたときに、

ビワコダスとなる研究メンバーと知り合い、

琵琶湖の気象のことをやろうと思ったのがきっかけだそうです✨

そんな松井さんに、今日は、秋から冬にかけて、

琵琶湖周辺で秋から冬にかけてふく風と、

その風でどんな気象の変化が見られるのか、ということについて、

お話していただきました!🍃

これからの時期、琵琶湖周辺で見ることができる特徴的な気候として
琵琶湖に「気象の分水嶺」が出現します。
分水嶺というのは、川の水が日本海側に流れていくか、

太平洋側に流れていくかの境目となる地点のことです。
秋から冬に向かう今の時期、滋賀県では、天気の境目ともいえる
「気象の分水嶺」を、はっきりと見ることができます。

例えば、新幹線で名古屋方面から滋賀に向かってくると、

名古屋では晴れていても関ヶ原から米原辺りになるとしぐれてきたり、

雪が降ってきたりするところが、近江八幡から野洲辺りまで来ると、

また、晴れてきていい天気になる、ということがありますよね。
このように、ひとつの県の中で、はっきりと天気の分かれ目、
「気象の分水嶺」が見られるというのは、すごく珍しいことなんです!👀

滋賀でこの「気象の分水嶺」が生まれるのには理由があり、

真ん中に琵琶湖という、まったく凸凹のない水平な場所が広がっているからなんです!
その琵琶湖の上空で、風向きの違う風がぶつかり合って、

戦いを始めるのが、秋から冬の時期なんです🍂
10月をすぎて晩秋から初冬になってくると、
中国大陸から張り出してくる、大陸性高気圧によって、若狭湾から
北西の風が、高島市のマキノから、彦根方面へ向けて吹き抜けていくようになります!
もう一つの風は、瀬戸内海から大阪湾を通ってくる西南の風です。
この風は、比叡山をさけて京都、大津の方から琵琶湖、湖東の方へ吹き抜けていきます。
乾燥した冷たい風です⛄
この若狭湾からの風と、大阪湾からの風が琵琶湖の上でぶつかるとき、
「気象の分水嶺」があらわれるんです。

そして、この2つの風がぶつかることで

しぐれが降り、虹もよく見られる、ということになります🌈
滋賀の地形と風が、このような気象を作り出し、私たちの目を
ときには楽しませてくれる、というわけなんです😌

お話を聞かせてくださった、松井さんが管理されている
「ビワコダス」ホームページでは、琵琶湖周辺の風の観測記録や
琵琶湖の蜃気楼などの情報が掲載されていますので、
興味のある方は、カタカナで「ビワコダス」と検索して、ぜひご覧ください🙋

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