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平和堂マイ・デイリー・ライフ

2024/01/09

きょうは、冬の滋賀のお天気のお話を、
「ビワコダス 琵琶湖地域環境教育研究会」

松井さんにお電話をおつなぎしてお話をお聞きしました😊📞

昨年12月のクリスマス前に、今シーズン最初の寒波がやってきて、

長浜市内の柳ケ瀬で60センチを超える積雪がありました⛄

一方で、大津など県の南部はとてもいいお天気で、

雪の気配はありませんでした。

こういう雪の降り方はとても特徴的なんです。

滋賀県に降る雪には「北雪」「中雪」「南雪」

3種類があるといわれています。
「北雪」は長浜市から高島市にかけて県の北部地域に降る雪、
「中雪」は比良山系周辺から近江八幡市、彦根市南部にかけて中部に降る雪、
「南雪」は守山、栗東、草津、大津市南部に降る雪です
「北雪」「中雪」の場合は、ひざのあたりまで積雪するほどの

ドカ雪になることも多い一方で、

「南雪」の場合は、積雪しても3センチ程度、という違いがあります💁

そして、最近、台風が巨大化する傾向にあり、

線状降水帯が発生して、特定の地域が
長時間集中豪雨に見舞われることも、多くなってきています☔
これと同じように、冬に雪雲が停滞しつづけると、大雪になるんですが、
その理由として、近年注目されているのが「JPCZ」です👀

正式には「日本海寒帯気団収束帯:Japanese sea Polar air mass ConvergenceZone」といって、

日本海に発生する発達した雪雲が連なる帯のことをいいます。
有力な説で、北朝鮮にある白頭山という山の地形が原因という話があります、
大陸で発生した強い寒気が日本海側に向かって流れ込んでくる際、
この白頭山にぶつかって、風が左右に分かれることがわかってきたそうです!
その左右に分かれた寒気が雪雲を作り、日本海の真ん中あたりで合流するんです
そのとき、雲がぶつかりながら収束して雪雲が発達しやすくなります。
その規模は1000kmの長さになると言われます
この「JPCZ」の流れが南北寄りであれば、山岳地帯に雪が降るので「山雪」と呼ばれます⛅
西風が強いと流れは西寄りになり、北陸の平野部が大雪になります、これは「里雪」と呼ばれます
そして南におりてくると、

滋賀県北部から関ヶ原、濃尾平野にかけての地域に雪が降る、ということになります🤗
滋賀県中部に降る中雪はさらに雪雲が南下する場合に起きます。

昔と比べて、雨雲の動きなどの観測データの収集と分析・予報
ものすごく発達しているので、天気予報の精度は、格段に上がっています
世界中の気象予報が掲載されている「ウィンディ・ドットコム」
というホームページを見れば、少し勉強するだけで、誰でも9割以上予報を
理解することができます😆

また、昔から「雪おこし」という言葉があって、

これが起こると雪になる、と言われていました。
それは何かというと、雷と突風なんです!⛈
上空に冷たい寒気が流れ込んでくると、大気の状態が不安定になります
これは、冷たい空気は重いため、暖かい空気のところに流れ込んでくると
暖かい空気が冷たい空気に持ち上げられて、上下がひっくり返ったようになります。
このとき、強い風が吹き、雷が発生するんですが、これが「雪おこし」
この後、雪が降るといわれてきました。

このように、自然の声に耳を傾けることでも、天気の変化を知ることが
できますので、みなさんも、ぜひ、冬に鳴る雷に、注意してみてください!