公式ブログ
平和堂マイ・デイリー・ライフ
2024/07/02
今日は
「ビワコダス 琵琶湖地域環境教育研究会」の松井さんに
お電話をおつなぎしてお聞きしました😄📞
*
今年もようやく6月21日に、近畿地方でも梅雨入り宣言が発表されました☔
しばらく、じめじめとした天候が続きそうですが、
その反面、夏の琵琶湖は穏やかなイメージがありますね。
では、夏の琵琶湖周辺には、どんな風が吹いているんでしょうか?
*
琵琶湖の漁師さんたちの間では
初夏になると「サキ」という風が吹き始める、といわれています🙆
「サキ」というのは、琵琶湖の上を、大津の方から北へ向かって吹く風です、
冬の間も、同じ様に大津の方から北へ向かって吹く冷たい風があり、
これは「ヒアラシ」と呼ばれていましたが、「サキ」は暖かい風です👌
「サキ」が吹き始めると、夏に近づいてくると言われ、
そして梅雨が明けると、今度は琵琶湖に「湖陸風」という風と、
「ナガセ」という2種類の風が吹き始めます!
*
「湖陸風」は季節風のないとき、琵琶湖周辺に四季を通して吹く、
風速が3から4メートルの弱い風ですが、夏になると強まる傾向があります。
琵琶湖から陸地に向かって吹く風を「湖風」、
陸地から琵琶湖に向かって吹く風を「陸風」といい、
この二つをあわせて「湖陸風」といっているそうです😄
*
「ナガセ」は梅雨が明けたあと、琵琶湖に吹き始める夏の風で
風が吹いている様子が、雲の形でわかるという面白さがあります🙆
湖西から眺めると鈴鹿山地や伊吹山地の上空に
白い綿菓子のような雲が浮いている風景が、夏の琵琶湖ではよく見られます。
白いもくもくとした雲を「積雲」といいますが、
「ナガセ」という風が吹いていると、この雲が、南東から北西の方に傾いて見えるそうです!
*
そうですね、「ナガセ」は晴れた日に吹く、比較的おだやかな風ですので、
天候が急変したり、強風で船が転覆する危険のあるようなことはありません。
しかし8月の中ごろ以降、琵琶湖では、午後3時ごろから
風速10メートルほどの、北西の風が山から急に吹き下ろしてくることがあります💦
「比良おろし」ほど強い風ではありませんが、風速10メートルというと、
動力のない船、たとえばヨットやカヌーだと、
琵琶湖に吹き下ろしてくる風で、湖西では沖の方に流されてしまい、
岸に戻れなくなる、という事故もたびたび発生しています😔
*
夏の琵琶湖では、水難事故の危険もありますので
琵琶湖特有の風についても、
ぜひ、意識してもらって安全に楽しんでくださいね🤘