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平和堂マイ・デイリー・ライフ

2024/08/27

今日は、滋賀県立琵琶湖博物館 学芸員橋本さん

スタジオに来てくださいました😄

橋本さんの専門は歴史学で、最近は「ふなずしの歴史」についての

研究に取り組んでいらっしゃいます!

そんなことから、昨年度に行った「近江のナレズシ県民大調査」を担当されました!

ふなずしについて研究していて、

30年前には滋賀県でどれくらいの人がふなずしを食べているか、調査されていたんですが、

それ以降、まったく調査が行われていなかったそうです。

そんな中、私の学術発表を聞いたフィールドレポーターの方が、

「今はどうして食べる人が少ないのですか」と質問されたのですが、

最近の調査がないために、「わからない」としか答えられなかったそうです。

このことをきっかけに調査が行われました!

30年前の調査では、「ふなずしを食べたことがある」人の割合は

85.1%だったのですが、今回の調査では、滋賀県内1590人のうち

76%の人が「食べたことがある」と回答しました🗣

一方、龍谷大学農学部の学生に絞って見てみると、「食べたことがある人」は

28%と、若い人の間では食べたことがある人がぐっと減るのですが、

逆に、学生の回答数を除くと、「食べたことがある人」は86%となり、

30年前の前回調査と、あまり変わっていないということがわかりました👀

また、10年前と比べて、ふなずしを食べる機会は減ったかどうか、聞いたところ

「減った」という人が34%だったのに対して、「変わらない」が41%、

「増えた」という人が14%、「最近食べるようになった」が7%という結果となりました。

ここから、ふなずしは新しい顧客の開拓に、成功しているということができます😊

そして、歴史学からみた「ふなずしの作り方」というのは、昔からどんどん変わってきているそうです。

次の世代にそのまま伝える、というだけでなく、

自分の好きなように変えてもいい、という考え方がある、ということがわかりました🙆

これを、地元の方々は「すきずき」と言っています。

これからも「私にとって」「この人にとって」おいしいふなずしを作っていく、

という思いをみなさんが持ち続けながら、新しい市場を開拓していくことで、

長い歴史を持つ、日本唯一の「なれずし」文化が受け継がれていくのではないかと期待されています!

皆さんもすきずきに、ふなずしを楽しみましょう!🐟