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平和堂マイ・デイリー・ライフ

2024/09/10

みなさんは、JR長浜駅前にある「えきまちテラスながはま」の中に

「小さなびわ湖水族館」という水族館があるのを、ご存知でしょうか?

駅前にある、水槽をたくさん並べた小さな水族館で、

およそ60種類の淡水魚が見られるようになっているそうです。

今日はそんな「小さなびわ湖水族館」を運営する、

NPO法人近江淡水生物研究所

向田さんと、お電話がつながっています。

向田さんは、琵琶湖博物館で開催されたフォーラムで、

絶滅危惧種に指定されている「メダカ」について

話し合う会合に参加されたそうですが、そのとき出会った仲間と、

 「メダカが住める、生物多様性のある環境を守りたい」という思いで

2018年にNPO法人近江淡水生物研究所を設立されました🐟

琵琶湖の環境保全について考えてもらおうと、

琵琶湖の淡水魚を水槽で飼育しながら展示しようということになり、

2019年に、最初は湖北町の「道の駅みずどりステーション」に

水槽を1つ置かせてもらってスタートしたそうです。

そんな中、この活動を知った方から

「ぜひ、えきまちテラスでやってほしい」と声をかけていただき、

えきまちテラスに移転して、3つの水槽からスタートされました!

展示しているのは、琵琶湖水系の淡水魚が中心ですが、そのほか、めずらしい

チョウザメ熱帯魚なども、淡水魚つながりということで展示されています。

淡水魚というと、先月、観賞用メダカが琵琶湖で初めて確認された、というニュースがありました。

関西にいる普通のメダカは「ミナミメダカ」という種類で、

これが絶滅危惧種に指定されています。

一方で、メダカをおうちで観賞用に飼っている、という方も多いと思いますが、

これは自然のメダカではなく、きれいな青色などに改良された観賞用のメダカで、

遺伝子が、自然にいる「ミナミメダカ」とは異なっています🙅

今回ニュースになっていたのは、この、「ミナミメダカ」とは遺伝子の異なる

改良型の観賞用メダカが、琵琶湖で初めて観察された、ということで、

飼えなくなって放流されたものといわれています。

観賞用に改良されたメダカと、自然の中にいる「ミナミメダカ」は

遺伝子が異なっているため、この2種類が交配すると、

純粋な「ミナミメダカ」の遺伝子が失われてしまうことになります。

外来種はダメ、というのはわかっていても、メダカは、自然にいる

生き物だから自然に帰す、という思いで放流してしまう人もいるかもしれませんが、

いずれにしても、飼っている生き物を自然に放流するのはダメです!

どんな生き物にしろ、飼っている生き物は大切に、

寿命を迎えるまで世話をしてあげてくださいね。

近江淡水生物研究所が運営する「小さなびわ湖水族館」は、JR長浜駅東側の

「えきまちテラスながはま」1階にあります。

開館時間は午前9時から午後8時まで、入場は無料です。

ぜひ、まちなかの小さな水族館で、大きな琵琶湖の自然を感じてみてください🐠

https://ohmitsk.jimdofree.com/