長浜曳山祭子ども歌舞伎を取材
2021/04/10
桜の早かった今年の春。こんにちは、近江三姉妹の長女・ケイミ―です。
4月は、新学期や新入社など新しいことが始まるというイメージですが、
今年は新型コロナの影響で思うようにできない、ということも多いかもしれませんね。。。
そんな中、400年以上の伝統を誇りユネスコ世界無形文化遺産にも登録されている「長浜曳山祭」では、
「子ども狂言」(子ども歌舞伎)の執行を2年ぶりに決定。
未来の滋賀を引っ張る素敵な人材をご紹介する「きらきらドリームカンパニー」では、
その中のひとつ、北町組靑海山(きたまちぐみ・せいかいざん)のお稽古の様子を取材しました。
長浜城の初代城主・太閤秀吉公に初めての子どもが生まれたことを祝ってはじまった長浜曳山祭は、
中学生以下の男の子たちによる子ども狂言(子ども歌舞伎)の上演が一番の見どころ。
今年は、サーモメーターで検温、アクリル板、フェイスシールド、密を避けるため人数制限など、入念な感染症対策をしての実施です。
慣れない動作やセリフに最初はとまどいがちだった子ども達ですが、
一生懸命に練習を重ね、稽古が進むにつれて、少しずつ声が出て、しぐさも身についてきます。
その成長ぶりは、ただただ素晴らしい!
役者の世話をする「舞台方」も子どもが担当。進行をすべてわかっていないと出来ない重要なつとめです。
稽古の始まりと終わりは正座して挨拶。時々、やんちゃな子どもらしい表情がのぞきます^ ^
子ども達を見守り世話をするのは、「若衆」と呼ばれる地域の青年たちや、「負担人」「中老」とよばれる大人たち。
彼らもまた、幼い頃は役者としてあるいは舞台方として、この曳山まつりに関わった経験があるそうです。
そうやって世代を超えて地域で子どもたちを見守り育てていく、というのもまた、この曳山祭の伝統。
若衆筆頭・中島利直さんの「子どもは地域の宝。君たちは一人ではない、この地域に住んでみんなに見守られているんだよ」
という言葉がとても印象的でした。
<取材後記>
その後、子ども狂言の奉納順を決める籤取り(くじとり)式で、靑海山は見事、壱番(=一番)を引き当てました!
衣装と化粧を身に着けた子ども役者たちのすばらしい演技は、YouTube生配信のアーカイブでご覧いただくことができます。
お時間のある時にコチラからご覧ください。