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平和堂マイ・デイリー・ライフ

2022/11/08

今日は、比良山系で遭難事故防止の活動に取り組む
レスキュー比良代表の 松下征文さん
お電話をおつなぎして、お話をお伺いしました😊📞

レスキュー比良は、50人ほどの有志で活動していらっしゃる団体です🗻
比良山系での遭難事故を防止するため、

比良山の主だった2個所の登山口、琵琶湖側の「イン谷口」と
比良山西側、安曇川沿いの「坊村明王院」の2個所で、
土日祝日の朝7時から10時半ごろまで、
これから比良へ登る登山者へ、登山計画書の提出など注意を呼びかける活動に取り組んでいらっしゃいます。

「登山計画書」は登山者の氏名と、これから、どういう日程で
どんなルートを通って、どの山に登るかということを書いたものです📝
「登山計画書」が提出されていると、万が一、登山者が行方不明になり
ご家族などから連絡があったとき、どの山の、どんなルートを通って、
どこへ向かったかがわかるので、捜索範囲を絞り込むことができ、

早期発見につながるんだそうです👀

また、これから登山する人に対し、どこまで行くのかをお聞きして、

それに見合った装備や服装をしているかを確認を行っているそうです👟

比良山系は、関西では一番人気のある山だということですが、
四季の移ろいが美しく、都市部からのアクセスが良いことや、

山のいろんな要素が楽しめるということから、

関西だけでなく全国的に人気の山なんです🌿
とくに、シニア世代の方は、以前ロープウェイがあったこともあって
比較的登りやすい山、という印象もある人も多く、
気軽なハイキングといった装備で、訪れる人も多いそうです😓

そんな中、比良山系で多いのが「道迷い」の遭難事故です。

もしも道に迷った場合は、

体力的に余裕があるなら、来た道を引き返して、

場所がわかるところまで登りかえすことがよいそうです。🔙
それが難しい場合は、まず心を落ち着けて、

今いる場所から動かずにじっとしていることがよいそうです。

そうすると、「家族が戻ってこない」という連絡が入って捜索活動がはじまり、
無事に救助される確率が高まります。
実際に、じっと落ち着いて待っていたことで、2、3日後に無事救助される、ということもあります。


また、大津市消防局が、万が一助けを求めるとき、

自分のいる場所を伝えやすいよう「レスキューポイント」という、

番号を書いた標識を特に、上空が開けてヘリコプターで発見しやすい場所に設置しています🚁
携帯で連絡し、その番号を伝えることで、すばやく救助に向かえるので
いざというときは、活用してください🆘

また、最近、道迷いの事故が増えている理由の一つとして、

登山用の地図を持たず、スマホの地図だけで山にくる人が増えた、ということがあります😣
確かにスマホの地図は街中では便利ですし、現在地を把握するときには役に立ちますが、

山の中は、町の中とは違って目標になる建物がないため、
地図を見ても自分がどこにいるのかわからなくなってしまいます。
登山用の地図には、登山道のルートや、山の中で目印になる目標物の表記があるので、

これがあれば、道に迷うことはほとんどないそうです!
事前に登山用の地図を手に入れて、スマホの地図アプリと照らし合わせ
ルートをよく検討し、頭の中に入れておくようにするといいそうですよ🙆

SNSには、山の美しい風景や、楽しかったことなど「いい情報」があふれている反面、

天候が急に変わったり、道に迷って危ない目に遭うなどといった
マイナス面の情報はほとんど発信されないので覚悟のないまま、山に登る人も多いそうです。

「レスキュー比良」では、登山者に、30項目を掲げた「心得書」を配布していらっしゃいます!
登山用の地図を持っていくこと、登山計画書を提出すること、そして
もし道に迷ったら、わかっているところまで引き返すか、動かずに待つこと、
この3つを守って、山でいい思い出を作ってくださいね😆