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子供の安全対策

2021/04/09

毎週金曜日放送の番組「DIVER」では13時15分頃から
リスナーの皆さんの生活に直結する様々な、安全情報・安心情報を、
滋賀県警察本部の協力でお知らせするコーナー
「安全・安心ほっとインフォメーション」をお届けしています。

 

4月9日の内容は「子供の安全対策」について伺いしました。

 

Q )小学校の入学式も終わり、ピカピカの1年生が登下校する姿が見られる季節となりました。
保護者の方は嬉しい一方で、保護者の目が離れる場面も多くなり、
不安もたくさんあると思います。どのようなことに注意をしたらいいか教えてください。

 

A )春の新入学・進級時期は、新入学児が慣れない通学路を通い始め、
行動パターンが変化する時期です。そこで、児童が誘拐等の犯罪被害や交通事故に
遭わないように注意を促す必要があります。

 

Q )滋賀県内でもそのような事件の発生はあるのですか。

 

A )全国的には、登下校中の子供の連れ去り事件も発生しています。
滋賀県内では、誘拐事件等の被害の前兆事案として、
子供に対する声かけ事案等が後を絶ちません。

 

Q )声かけ事案とは、どのような事案ですか?

 

A )声かけ事案とは、不審者による子供に対する声かけを言います。
この声かけ事案も含め、つきまとう、容姿撮影などの事案で、
誘拐、強制わいせつなどの性犯罪等の前兆ともいえるものを
「前兆事案」として情報を集約をし、行為者の特定等をすすめています。
行為者が特定できた場合は、行為者に指導警告したり、
犯罪行為がある場合は検挙します。

 

Q )県内では、前兆事案はどのくらい発生しているのですか?

 

A )小学生以下の子供に対する前兆事案は、昨年1年間で260件届けられています。
昨年は、新型コロナ感染拡大の影響もあり、子供が外出する機会が減り、
前兆事案も一昨年と比べて、-97件とおよそ30パーセント減少しています。

 

Q )具体的にどのような前兆事案だったか教えていただけますか?

 

A )容姿を写真に撮られる「容姿撮影」事案は92件、
不審者に声を掛けられる「声かけ」事案は70件届けられています。
具体的な事例として、「女児2人が登校中、信号停止中の車の中から
スマートフォンで撮影された」という事案や「男児1人が下校中、
前から歩いてきた男に『車に乗る?』と声をかけられた」等の事案があります。

 

Q )身近なところでも、このような事案が発生しているのですね

 

A )滋賀県警察のホームページ「滋賀県警察の広場」の中にある「犯罪発生マップ」には、
届出のあった前兆事案について、発生場所や発生状況、不審者の特徴等を地図に掲載しています。
皆さんの地域でどのような事案が発生しているのかが具体的にわかりますので、
是非、見ていただき、子供さんへの指導や見守り活動に活用していただきたいと思います。

 

Q )ほかに、子供さんを守るために活用できる情報などはありますか?

 

A )被害にあわないためには、子供さんに対する教育が必要です。
通学路で犯罪にまきこまれないために、子供さんには、
「ひとりにならない」
「防犯ブザーは手に届くところにつける」
「駐車中の車からはなるべく離れて歩く」
「知らない人に話しかけられても近づかない」等を教えてあげてください。
そして、万が一、連れ去られそうになったり、付きまとわれたりしたときには、
「迷わず、防犯ブザーを鳴らす」「大きな声を出す」「逃げる」ことも大切です。

 

Q )学校では、子供たちに「いかのおすし」を教えていると聞いたことがあります。

 

A )「いかのおすし」というのは、
知らない人に声を掛けられたときの心構えを分かりやすい防犯標語にしているものです。
「いか」~知らない人について「いか」ない
「の」 ~知らない人の車に「の」らない
「お」 ~「お」おごえをだす
「す」 ~「す」ぐ逃げる
「し」 ~何かあったらすぐ「し」らせる
というもので、実際に防犯教室で児童に唱和してもらい、
不審者等に遭遇した際の対応を実践してもらっています。

 

Q )最後に、私たち、大人ができること、地域ができることを教えてください。

 

A )子供に対する事件事故はいつどこで発生するか分かりません。
地域の子供を事件や事故から守るのは大人の役目でもあります。
犬の散歩をしながら、買い物に行きながら、
庭の手入れをしながらなどの「ながら見守り」を生活の中に積極的に取り入れていただき、
大人が子供を見守り、不審者を発見した場合は警察に通報をしてください。
「地域の子供は地域で守る」活動にご協力をお願いします。

 

これまでの放送はこちら
4月2日放送「還付金詐欺にご注意を!」